こんにちは。ようやく涼しい風が吹くようになった東京で会議通訳をしている山本みどりです。
実はわたくし、ただいまJACI(日本会議通訳者協会)のウェブサイトにて『通訳なんでも質問箱』というQ&A形式の連載の回答者を務めております。
この連載は、JACIに届いた質問に対して、認定会員の回答者二人が事前のすり合わせなしに答えるという企画です。私は第14回から回答者を務めています。
日本会議通訳者協会(JACI)とは
日本唯一の「会議通訳者による会議通訳者のための」非営利通訳者団体であり、通訳者にとっては質の高い情報発信をしてくれる、頼れる団体です。
私自身、認定会員として登録をしています。認定会員になると、JACIウェブサイト上のディレクトリーに名前とプロフィールが掲載されるので、通訳者を探している潜在顧客に見つけてもらいやすくなるというメリットがあります。また、認定を取得するには、実績に加えてプロフェッショナリズムと職業倫理の審査を通過しなくてはならないため、認定会員というステータス自体が通訳者としての一定のクオリティを示しているのです。
依頼の経緯
過去にサイバーセキュリティに関する10回ものの連載と、ウェビナー講師を2回務めたことがありました。その時の実績を買ってもらえて、今回の依頼につながったのかもしれません。
このような依頼は、通訳コミュニティに広く貢献でき、特にこれからデビューしようという方々に対してお役に立てる仕事。いただいて、とてもうれしかったです。
回答で心がけていること
回答をするうえでは、自分の頭で考えて、自分の言葉で答えることを心掛けるようにしています。ググったり、他の通訳者に相談したりすることはしません。質問のなかには、他の通訳者と腹を割って話したことがないようなトピックもあります。例えば、第17回『現場での立ち振る舞いについて』という回で、「当事者に寄り添った通訳とはなにか?」という質問に回答しました。回答をするなかで初めて自分の考えを言語化して、なにより自分自身がスッキリしましたよ(笑)。
そうやって自分なりに考え抜いたうえで原稿を納品し、いざ回答がアップされた際に、もう一人の回答者であり、かつ大先輩でもいらっしゃる岩瀬和美さんの回答を拝読すると、気が付かない観点、長年のキャリアに裏打ちされたポイントやノウハウがあり、とても勉強になります。
書いて、読んで、私自身は二度楽しんでいる(笑)『通訳なんでも質問箱』。ぜひご一読ください。